歌曲:《夏の化身》
歌手:あだち麗三郎
专辑:夏の化身/プラネタリウム
点击试听 → 《夏の化身》
《夏の化身》歌词:
作词:あだち麗三郎
作曲:あだち麗三郎
この匂いと共にやってきた 記憶と共にやってきた
こぼれた水の乱反射 夏に描かれた放物線
鐘が鳴ったら小学校から帰宅 アスファルトをすべり玄関を開く
靴は空をひらり 冷蔵庫は暑さでゆがみ
飲み干して流れたウーロン茶 天井浮かんで見えたグラスの底
見えているのは世界の底 聴こえるのはだれのこころか
そんな眼鏡をかけて走っていた 田んぼの真ん中赤い自転車
キラリ漫画のように輝く夕暮れ 青春の香り 青草の香り 語り尽くされぬ距離は広がり
遠く遠く遠く何千マイルも息をはずませて地球を回り 風になってきみのスカート揺らす
電車の音がガタゴトひびいて 景色がまるでままごとみたいで
物憂げなあの子に一言を伝えたい 空に名前投げかけた
どこかへ行きたいけれど、自転車は空を飛べない
彼女たちはいつでも恋の話 車窓から空を眺め 爪を伸ばしても一番星には届かないなと 退屈そうに舞っている あのツバメのように
半袖の制服は夏の電車では少し 寒いけど手のひらだけが不思議と暑くて ぬるくなったポカリは夏の化身
夕暮れ薫る マジックアワー 発酵してゆく トワイライトタイム
きれいだなと思いながらも この街にないものを妄想中
たとえば 誰かのものになったりさ、 誰かのために生きたりさ、
季節の中で踊ったりさ、 人生を捧げる何かに出会ったりさ
「じゃあ、また明日ね!バイバ イ。」 て友達を見送って。
ふと何かの声が聴こえた気がして窓の外には夕立 雷鳴
踊り出す理由と、走り出す気持ちがほしいだけ
10 年後 都会のニュータウン アスファルトの坂道を登る
未だに夢は夢のまま 今日も身体を床に結びつけて
理想は夏霞(なつがすみ)の向こう ロイヤルブルーの遙か向こう
何千マイルのその先はまだここ でも どこでもないのだろうけど
踊り出す理由と走り出す気持ちがほしいだけ
自転車よ空を飛んで あの子の胸につきさされ